広範囲な地殻変動が起こっている。 リアス式海岸や松島の地形は地球のダイナミックな動きの結果だと、いまさらながら気がつく。 日本海溝こそがプレートが動いているなによりの証拠だと思い知らされる。
千年に一度とも言われるが、千年前の津波の痕跡(869年貞観地震)よりも大きな津波被害地域となっている。
かつての被害地域であるという認識が定着していたら、まちづくりの基本が違っていたかもしれない。 平安時代の地殻変動までも考慮してこれからの復興計画を立てる必要がありそうだ。
今回の地震で、GPSデータでは4mもの地殻の移動が測定された。
まさかとも思えるほどの津波、まるでアニメのシーンのように集落を襲う映像が連日テレビで放映され続けている。
ニュースを見ていて、どうしても「未来少年コナン」(原作『残された人々(原題The Incredible Tide)』)を思い出してしまう。
設定の年が奇しくも一致している。 しかし、現実の世界はアニメを超えている。 実世界にはコナンはいないが、こんなときこそ 助け合い 力をあわせるしかないのだと思いながら映像をながめている。
つくづく思う、争いごとやをしたり 理屈をこねている場合ではない。
ここは内陸にあって 津波も来ない、液状化の心配もなさそうだ。土砂崩れもない、トンネルや鉄道の事故もなく、高層ビルからの落下の心配もない。 さらに広く広がっている市街地では火災の延焼も皆無で、航空機事故での死亡者さえもいない。 80年近く前には吹雪による災害もあったが、防風林の成長により現在は皆無となっている。
交通事故や融雪災害が心配ではあるが、稀にみる災害の少ない町であることは歴史が証明している。
周辺の災害、たとえば関東大震災 根室空襲 標津大火のときに避難者を受け入れた。
開拓の初期の馬が主役だった時期には、今回の被災地、福島の相馬などから入植した団体が活躍した。 馬頭観音などにその名残がある。
終戦直後には、多くの引き揚げ者や戦後入植者があり、一気に分村し、町制施行して、驚異的な発展をした。
まさに移住者の町である。そして現在、政策として移住促進を掲げている。 行政の姿勢に注目したい。