進行方向の方位 Bearing 47度と出ています。 48度との中間くらいが最適値のようです。
なお高度288ftとあるのはGPS特有の高度で、標高とは50mほどの差があります。
この区画は意図的に、かなり正確に標高50mのはずなのです。
試験圃として原野の標高の中間の標高に整地したのです。
Galaxy Tabの機能をフルに使って白樺並木道(中央基線道路)の真方位を調べてみました。
使っているソフトは ZP Dashiboardという航空機のヘッドアップディスプレイの機能を再現するものです。
他にもGPSコンパスやFlight Panelには、進行方向の方位が表示されるものがあります。
磁気方位は車や電気の影響で誤差が大きいのでGPSで走行中の進行方向 bearingが重要です。
凸凹道を走行しながらの操作なので、助手が優秀でないとうまくいきません。
スクリーンをキャプチャーする機能も時間差でシャッターが切れるので、なかなかベストショットが撮れないのです。
N高方面に向かっているときの方位は227度から228度
国後島の爺爺岳の頂上に向かう基線が、真方位47.5度として、このあたりの磁気偏差は西に9度くらいなので 磁方位は56.5度くらいになります。
明治末期の殖民地区画図の基線道路の方位 「南53度30分西」とあるのとの差は3度です。
磁方位の変化が伊能忠敬の時代から現在までの約200年間で4度くらいということなので、120年間でこの程度の変化は、だいたい計算どおりというところでしょうか。
身近なツールでの簡易な測定にしては、かなりいい線を行っているのではないかと思っています。
以前 東北海道の三角測量の原点というべき古多糠の区画でも同様な調査をしたことがあります。
そのときには小型のスマートフォンHT03Aを使いましたが、磁北が明治末期の区画図と比較して4度ほど西に変化していました。
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ipadで方位測定 2022年7月10日 真方位 約47度 偏差-9度 磁方位 約56度
Google Earthで真方位測定 約48度 区画図は北大付属図書館および文書館所蔵の資料を使用させていただきました。