昭和13年から21年にかけての北海道農事試験場時報を見つけました。
以前から場長室の本棚においてあったものなのですが、紐でしばってあったので広げてみることもありませんでした。 中には「中標津拓殖実習場」の収受印が押されているものもありました。
最初のページに書かれているのは「スエーデンかぶ」いわゆるルタバガについての研究成果です。
昭和2年の根室支場設置の当初から研究されていた品種です。
現在は、高級食材として六本木あたりの外国野菜を扱っている店で、ふたつで3000円ほどで売っていますが、日本では主に牛の飼料作物として研究されていたようです。
ロシアなどでは、この大きなカブが物語りにもなっているのでご存知の方も多いと思います。
ルタバカについて17ページにわたって詳しく書かれています。 日付は昭和13年3月 根室支場での研究成果がまとめられています。
ルタバカの栽培をしていたことのある太田さんのお話では、道具として「カニの手」と呼ぶもので収穫したということで、この文章の中の「スペード」と呼ばれる農具とは違うもののようです。
農事試験場時報